「新卒で大手に就職できないと人生詰む」
「浪人、留年は一回でもすると終わり」
こういう一度人生のレールから外れると終わり系の文言は2ちゃんねるを筆頭によく見た記憶がある。
根拠は無いけど、謎に説得力はあるこういう言葉は人生の終わりを脅しに使って若者をビビらせるだけで、この言葉に怯えて未来に希望を見出せたくなる人は多かったのではないか。
俺がそうだった。
雑魚で繊細でプライドの高い俺は、誰が発したか分からない大多数の人の意見の総意みたいな物に怯えていた。
自分という人間は絶対に平均かそれより少し上で、堕落する人間を冷たい目で見る側の方だと思っていた。
自分が落ちる側の人間になるとは夢にも思っていなかった。
落ちて落ちて落ちて、なんとか生きてきた。
なんとか正社員で就職できた。
で、今思う事は人生は終わらないし詰まない。
俺の場合だけど道は残っていたし、自分の駄目な所を良くする事も出来た。
振り返ると若い時は評価基準が少なかった。
頭が良い悪い、お金持ち貧乏、モテるモテない。
それは仕方ない事だ、人生経験が少なかったから。
時間が立てば変化する。
もっと評価基準の解像度を上げることが出来るし、自分に合ったレースに参加する事ができるようになる。
頑張れない時は誰だって頑張れない。
元気出てきたら頑張ればいい。
少なくとも日本に生まれ育ったのはラッキーな事だと思う。